病気は業務のせいではなく自己責任!ある産業医の公式コメント

2016-10-07

武神の過去メルマガの転載です。お役立て頂けますと嬉しいです。

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あらかじめ断っておきます。
今回のメルマガ内容は
ちょっと過激です。

あえて過激に
しています。

あなたの印象に残り
問題への提議となり
少しでも、先を考えられるように、、、、

以上、ご理解の上
お読みください。

先日、
メルマガや執筆のために
ある裁判の原文資料を
読んでいました。

(私は多くの場合、原文を読んでいます)

そこで、
社員が自分がメンタルな病気なのに
会社には言わなかったので
会社はケア(安全配慮義務)できなかった

ということに関して
「会社はしっかりやっているのに
社員の方に原因があったんじゃない!?」
的な、裁判での産業医意見書を
発見しました。

興味深く読ませていただきました!
深謝です。

ただ、その産業医意見書を
産業医の私が読む限り

この産業医、
そこまでしかやっていないなら
不足すぎじゃない!?

と感じました。

その産業意見書の内容は、
1:うちの事業所はしっかりやっている
・全企業的に厚生労働省の指針より前からメンタル支援、復職支援をしている
・全国の水準以上である

2:業務起因性ではない
・休職(業務から離れて)して9年以上経っても治っていない点を指摘

3:主治医の診断治療に疑問
・メンタルな病気を疑っても、フィジカルの病気は除外すべきだが、初診時にやっていない
・国際分類による診断等をしていない

4:産業医にも隠していたのではお手上げ
・メンタルな病気は本人が隠せば、産業医にもわかりにくい
・会社所定の健康診断を受診した際、「頭痛がする」、「よく眠れない」等の自覚症状を訴えていたが、これは誰でも自覚する類のものである

私が、
簡単にまとめるとこんな感じです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
詳しく知りたい人はこちらへ
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は、産業医としていつも
「中立」で「独立」
していたいと思っています。

そのポリシーを持って
この産業医意見書に意見したいと思います。

1:うちの事業所はしっかりやっている
→ご立派です。
 ただ、全国規模の会社として、そのような制度を導入していても、
 この事業所でそれができていたかは、『?』です。
 むしろ、全国水準以上のことができていないから
 このようになったのでは、、、、

2:業務起因性ではない
・休職(業務から離れて)して9年以上経っても治っていない点を指摘
→病気の原因は、時と場合によって変わるものです。
 例えば、別居が原因でうつ病になった人が、
 仕事の効率が落ちてしまい、
 仕事に追われる日々になっていて
 別居が解消(元サヤにおさまる)しても、
 仕事に追われる日々が原因で
 病気が治らないことも想像できますね。

 何かが原因でメンタルな病気になった人が
 次は、経済的なこととを思い悩み、
 またまた、親の介護も合わさって
 病気が治らないこともあります。

少なくても、業務から離れても治らないから
業務起因性ではない、という理論は違うと思います。

そんなケース、私、多々経験していますけど、、、、

3:主治医の診断治療に疑問
・メンタルな病気を疑っても、フィジカルの病気は除外すべきだが、初診時にやっていない
・国際分類による診断等をしていない

もし、この主治医の診断や治療に疑問を思うなら
私は、産業医として、
クライエント社員には、ベストな(ベターな)医療を受けて欲しいと
思いますので、

セカンドオピニオンをすすめたり
他の検査、治療の可能性を伝えます。

意見書に書いていないということは
多分、この産業医の先生、そこまではやっていませんね。

私は、休職開始して半年以上経っても
全く改善の傾向が見られない社員には
セカンドオピニオンや主治医の変更、他の医者にかかることなど
を伝えています。
(複数回)

それまでの間に、
そのようなことを言っても大丈夫なような
信頼関係の構築を目指しています。

4:産業医にも隠していたのではお手上げ
→同意です。
産業医の訪問回数や企業にさける時間が限られている中、
非協力的な場合は、しっかり対処できません。
それは私も感じます。

だからこそ、できるものは何か?
どうしたらいいのか?

答えはすぐには出てきませんが、
考えなくては始まらないこともあります。

そう考え、自分のスタイル、ポリシーを
見直すいいきっかけになりました。

深謝です。。。

ついでに、お読みいただけますと光栄です。
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もう一つの「東芝事件」
――手を挙げない“高ストレス者”に
       自己責任を求められるのか?
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以上、お読みいただきましてありがとうございます。
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